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生還論 ・戦術編

  前回の戦術編・序章に続く本編です。


・・・・・・前回のお話・・・・・・・

 彼はお金を払ってまで本気なところを見せてくれたから、おそらくは本気でなんとかしたいと思ったのでしょう。ですから他の読書はせず、その1冊だけに集中しているはず。しかも彼の休日をはさんで、3日以上経過しているというこの現象について様々な問題点が思いつき、気になってしまったのです。

 一つは読書スピード。
 次に読み方。
 彼いわく、いつもだと途中でやめちゃうんですけど、この本はいいですね。(読みやすい、ということのようです。)
 と言っていたくらいだから、気になったわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 そしてもうひとつ。

 読書できる体制を作り出せていないのではないか。

 とすぐに予測できました。そこで翌日聞いてみました。

 するとやはりそうでした。言い訳じみた理由がいくつか出てきました。

 「彼女といっしょにいたの?」

 と聞くとそうだと言う。彼は私の言いたいことを察したのか

 「実は友達の結婚式があって・・・(以下省略)」

 こういう人はたくさんいますから、今となっては呆れるなんてことはしません。

 「やっぱりな。」と思いながら

 「私が君の状況ならば、行かない。」

 と言いました。

 慶弔ごとを軽んじているわけではありません。ただし、お祝い事と弔い事のどちらかと聞かれたら、私は弔い事を優先します。お祝いは後でもできます。自分一人でも祝ってあげることは後からでもできます。お祝い事だから、相手は幸せです。しかし、弔い事の時は、つらい人がいます。お世話になった人に会えるのはこれが最後です。

 更に大きな原因は、本人からコミットメントを聞き出していなかったこと。今度は本気だろうという私の一方的な期待
感が招いた、当然の結果。判断ミスというよりは私の怠惰。

 甘いのは私でした。

 彼が他人で、関係がない人であったら私は情報を提供してそれでおしまいにしてもよいと思っていますが、
この場合においてはそうではありませんでした。

 物事を進めるにあたっての基本。最後に確認しなければいけないこと、それを相手に言わせる。このコミットメントを取り付けないで失敗した経験は何度もありながら、自分だけでけりをつけてしまったわけです。
  
 そして問題はまだ解決していません。

 予測はあたりました。原因もはっきりしています。

 私が

 「二兎を追うものは一途をも得ず」
 
 と言い、彼は痛かったと思います。

 「・・・というけれど追ってしまっていいんだよ。やりたいことが十個あったら無理、ということはない。ただし、百個あ  ったら同時には無理かもしれない。自分は何個まで大丈夫か考えて、無理だと思ったときは捨てるんだよ。
 何をしたいかだけじゃなくて何を捨てるか、が意外と重要なんだよ。」

 T君、ちょっと復活したので、

 「ところで、読み始めたのはいつだっけ?」

 「先週の○曜日くらいです。」

 「それから何日くらいたった?」

 「もう1週間くらいたちます。」

 「あと何ページくらい残ってんの?」

 「4分の一くらいです。」

 「いつまでだったら読み終る?」

 「えーと、来週の月曜日までには・・・。遅いですか。」

 「遅すぎるね。」

 ここで先日の心理学の専門家の読書量が月に二桁であるということを伝え、

 「ということは週に何冊のペース?」

 と尋ねました。3(冊)×4(週)で最低でも12冊というペースであることが彼にもわかりました。

 これだけの本を読む人は本当に少ないようです。月に20冊となるともっと減ります。たしか10%いない、と読んだ

ことがあります。ということはこれだけの量を読めばマイナスが取り戻せるという話しをしました。 

 それまで0から1冊というペースだった彼にいきなりそうしろと言っても逆効果なのでそれは求めません。

 まずは週に1冊、月に4冊を読んでもらうカリキュラムをこなしてもらう予定なのです。

 最後は

 「確認だけど、いつまでに終る?」

 「今日、明日で読んで、(レポートは)あさって出します。」

 というコミットメントを彼から引き出すことができました。


次回の生還論・戦術編では
読書スピードの問題を取りあげたいと思っています。


 ■今回得た教訓■
 :お金を払っても、色々な理由をつけて先延ばしするものだ。
 :コミットメントの獲得は必須。

 ■生還するための戦術■
 :できないなら外にでかけない。
 :まずは読書量を具体的な数値で捉える。比較相対的に捉える。
 :習慣づけるためには1週間のペースを決める。
 :人に宣言(コミット)する。


 ■本当の問題点■
 :本気で生還したいと思っているかどうか。

 (私の経験上、一度叩き落とされたほうが結果として良いのですが。今では危機感が明らかに違いますから。)


 

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